コラム

アインシュタインの幼児教育論 ~子育てでやってはいけない3つのこと~
入試
受験
論理
国語
出口式
言語
要点

アインシュタインが行った幼児教育についての講演内容についてのお話です。

2歳から6歳までで子どもの脳の80%ができあがる。さらに12歳まででほぼ大人の同じ100%完成すると考えたときに、僕はまさに脳を育てる教育、脳をデザインする教育が、この新しい時代に子どもには必要だと考えています。

アインシュタインの教育論

なんとアインシュタインが幼児教育の講演をやっていたのです。その内容を物理学者・文学者の寺田寅彦氏が翻訳したものを読んであっ!と思いました。私がずっと考えてきた出口式の理念と一緒だったのです。

アインシュタインはまず一つは天才的な子どもを育てるためには3つやってはいけないことがあると言っています。それは・・・
◆早期の語学教育
◆多くの知識を与えること
◆入学するための受験勉強

今の日本の教育と真逆ですね。このアインシュタインの教育論が正しいとすれば、日本の教育というのは、子どもたちの才能を潰してしまっています。

ただ、この3つの結論だけ言うと、誤解されると思いますので丁寧に説明していこうと思います。

早期の語学教育をしてはいけないのはなぜ?

まず、早期の語学教育をしてはいけないのはなぜか。
それは、第2言語は母国語を超えることはないからです。我々の母国語は日本語であって、生涯日本語を使って文書を読んだり考えたり話したり書いたりします。
幼児期はまだ日本語で論理的に考える力がついていない。日本語の力がない時に語学をやっても、母国語を超えることがないから意味がなく、単なる単語の暗記に終わってしまうのです。
本格的な学習は、論理的に日本語を使えることができるようになってから、並行するようにやった方がよいのです。日本で暮らすなら、まず日本語の力をしっかりとつけることが大切なのです。これが出口式の考え方になります。

多くの知識を与えない方がよいのはなぜ?

ちょっと前のネット社会でない頃は多くの知識を持った人が優秀とされました。
ところが、今は検索すれば何でも知ることができます。検索し、調べて真偽を確かめる力の方がこれからは必要なのです。
でも、これから先は知らなくても検索すればよい時代ですから、そういうような脳になってしまう。すると、自分で考えずにただ答えを求めるだけの脳になってしまう。少ない知識であるからこそ、それを使ってものを考え、必要な時は物を調べる という脳が優秀とされるのです。

受験勉強がよくないのはなぜ?

受験教育は点を取るために一時的に詰め込みをしてしまうので、試験が終われば、それは全部要らなくなってしまいます。そんな勉強をしたらダメですよね。
もちろん、行きたい学校があって、その学校に受験があるならば受ければよい。その対策も立てればよい。ですが、単に点を取るためだけの教育を一定期間やってしまうと、せっかく育った脳が壊れてしまうのです。

詰め込み教育をしなくても十分合格できます。出口式では、これはスパイラルといって螺旋階段をイメージした学びがあります。
毎年同じことをやり、やがて単語から始まっていずれは論理的に話したり、ディベートをやったり、小論文をやったりします。小6までで中3までの内容をやります。
だから受験勉強をしなくても合格するのです。

幼児期からの教育

入学するための詰め込み教育ではなく、大学で学問をして卒業できる能力をしっかりと身につける。小論文、集団討論、面接では論理的に話し考えられる。
そして社会に出ても論理力が必要となってきます。細かい知識を詰め込むのではなく、幼児期でどうやって育てるのか。しかも受験を意識することなく、生涯100歳まで活躍できる能力・本物の学力を身につける。

そのために幼児期から教育を考え直さなければと思い出口式の教育をやっています。海外に住んでいる日本人の子供たちの教育も変えていこうと思って、出口式論理アカデミーでオンラインやオンデマンドで学べる活動を始めています。
ぜひ、お子さんを持っている方は参考にしていただければいいと思います。

知識を定着させながら進めるスパイラル方式の論理エンジンシリーズ。
楽しみながら読む力・書く力・考える力を養成することができます。
・論理エンジンシリーズ

引用:出口汪の学びチャンネル

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