コラム

頭を使わずに楽に生きる方法を解説
入試
論理
国語
出口式
言語
要点

面倒くさがり屋で、不精で、考えるのが億劫だと感じる人にぜひ読んで欲しいコラムです!独自の教育メソッドやカリキュラム、アカデミーが提供する学びのメリットについて詳しく解説します。論理的思考力を高めるための最適な環境を提供する出口式論理アカデミーの詳細を知りたい方は、ぜひご覧ください。

論理を利用して頭を使わない!?

こんにちは出口汪です。僕は、頭を使うことがすごく嫌いです。
論理のことをずっと言っているし、多くの人に論理の素晴らしさを伝えようと思っているので、考えることが好きな人間のように誤解されている方も多いと思います。

では、なぜ論理か?
それは、頭を使いたくないから論理を利用しているのです。
論理が分かってなかったら、すべて自分の頭で考えなくてはならず、そっちの方が大変。論理という最小限の言語の規則を使うから、頭をあまり使わなくても、いろんなことを理解して整理して、そして人に伝えることができるのです。

この論理という武器を持つ持たないでは、その人の人生は決定的に違うと思います。僕の授業、指導というのは、複雑なものを単純化するということを学びます。

論理とは?

言葉の数だけ意味があり、あるいはまとまった文章の多くの情報を全部頭に入れて考えるから頭の中ごちゃごちゃする。これをカオス=混沌と言っています。

まとまった文章は、要点さえ捉えれば、あとはあまり考えなくてよい。
ある長い文章はこの主張を裏付ける具体例に過ぎない。読まなくてもわかる体験エピソードも主張を裏付けるための身近な例。
長い文章でもわずか数行の要点を捉えて、あとは消えていく。そして要点と要点との論理的な関係をつかまえていけばよいのです。

そうすると、文章、あるいは多くの本をあっという間に読んで理解でき、理解できるから、頭を使わなくても、自然と考えることができる。あるいは人にシンプルに伝えることができるのです。

覚えることをしないことで、アイデアが生まれる

それから、私が一番苦手なのが覚えること。
これは年齢のせいもあります。年をとれば記憶できないし、記憶してもすぐ忘れてしまう。だから僕は覚えようと思っていません。僕は頭を使いたくないからハナから覚える気がないのです。

これは脳科学の話で、人間の記憶は忘れるようになっていて、忘れないようにするには論理的に理解し、整理して反復しなければなりません。
いくら覚えてもすぐに忘れてしまうなら、最初から覚えない。だから余裕ができ、その分、いろいろなことを想像し、アイデア・発想を出したりすることができるのです。

本当に大切なものはオートマチックにする

みなさん言語はすぐに出てきますよね。これは絶えず言語を使っているからです。
無意識のうちに言語が出てくる・・これをオートマチックと言っています。
身につけようと思うもの、本当に大切なものはオートマチックにしていきましょう。それ以外は覚えず必要であれば検索すればよい。

私の頭の中はいつも整理されていて、頭の中にはあまり物を置かないようにしています。なるべく記憶をせず、必要なものはオートマチックになるまで身につけていつでも使えるようにしています。
自然と言語が出てくる。さらに論理を意識することによって、物事の要点だけ捉える。こういったやり方で、いつも頭の中はスッキリしています。

論理をオートマチックにする方法

ということで・・考えたくないなら、論理を利用していきましょう!
ただし、そのような頭にするには、論理をオートマチックにすることが重要です。
そうなるためには、若い時に徹底して入試問題を論理的に読み解き、人に説明するということを私はやっていました。
論理をオートマチックなものにするまで徹底的に身につけるには一定期間、量をこなさなければなりません。でも、一旦こなしたら、自分のものになるので、自然と文章を論理的に読み、要点と飾りを仕分け、要点をしっかり理解し、頭の中を整理し、論理的に考え、論理的に話し、論理化ということが当たり前にできる。つまり、オートマチックになるのです。

僕は何も考えなくても、その場でテーマに合った講演をします。講義や授業をします。こういった脳を自分の中で作ってきました。
論理を使うことによって、本当の省エネで事をなすことができる。
「頭を使わずに楽に生きる」ということになるのです。

これからは100歳まで生きる時代になってきます。論理というものは難しいものでありません。単純な最小限の言葉の規則です。そして、これを身につけると、すごく頭が楽になる。
記憶できないものは検索すればよい。こういった情報の処理の仕方も参考にしていただければいいなと思っています。

論理がオートマチックに身につくために出口汪が執筆した問題集をぜひご活用ください。
・レベル別問題集シリーズ
・小学生から論理を習熟しよう!

引用:出口汪の学びチャンネル


関連する記事

人気の記事