本コラムについて
本コラム『新しい時代の子育てとは!? ~子どもが自ら学ぶ環境を作ってあげよう~』は、今回を含めて全2回を予定しています。
~~予定~~
Vo.1 家庭教育は“己育て”が重要(本コラム)
Vo.2 親が自分軸を持つためには
子どもが自主的に目標を決めて勉強やスポーツを進んでやるようになるには、家庭教育が大きく影響します。
今回は親が家庭でどんな教育・環境をつくっていったらよいのかについて、家庭教育の専門家 岩田かおりさんをお招きしてお話をお伺いしました。
本コラム『新しい時代の子育てとは!? ~子どもが自ら学ぶ環境を作ってあげよう~』は、今回を含めて全2回を予定しています。
~~予定~~
Vo.1 家庭教育は“己育て”が重要(本コラム)
Vo.2 親が自分軸を持つためには
出口先生
皆さん、こんにちは出口汪です。今回は素敵なゲストをお招きしています。家庭教育の専門家でママプロジェクトJapan代表取締役 岩田かおりさんです。
よろしくお願いいたします。
岩田さん
出口先生
最初に、家庭教育専門家とは具体的にどのような活動をされているのですか?
私たちは子供向けではなくて、母親向けの講座を企業、自治体、小学校、幼稚園、保育園に、また、個人向けにも講座や講演を行っています。
指導は、オンラインとリアルの両方で行っています。最初はリアルだけでしたが、首都圏以外からも受講したいというお声をいただいて、オンラインを頑張って作りました。
今、対面で指導を受けたいという方は、恵比寿と北参道の原宿のあたりで行っています。「かおりメソッド」で検索していただければ詳細をご覧になれます。
岩田さん
出口先生
では、具体的にどのような指導をされているのでしょうか?
教育は公教育と民間教育と家庭教育のこの3本の柱でできていると思います。
出口先生がご活躍されているのは、民間教育という部分、公教育は学校、幼稚園・保育園とかです。私は家庭教育についての講演などを行っています。子供を幼稚園や学校など施設に出す前の状態がとても重要で、たくさんのものを吸収してくる子とそうじゃない子に分かれます。
たくさんのことを吸収する子に育てるためには、家庭でのあり方とか、空気感の作り方が重要になってきます。そういうことを習えるところがないですし、相談もなかなかしにくいということで講座として提供して、あとその習った中でやってみてうまくいかないことを相談できるという場所を作っています。
岩田さん
出口先生
私は、子どもの学力を考えた時に、3要素があると思っています。
一つが遺伝子。といっても、優劣じゃなく無数のいろいろな要素から一つのものが成り立っている、子供の個性です。
あと、2つ目は教育で3つ目が家庭環境だと思っています。これが意外と大事ですが、なかなかメスを入れることができない領域でした。
どうして、岩田さんは家庭環境についての取り組みを始めようと思われたのでしょうか?
最初は、お友達の悩み相談を受けることから始まりました。私はわが子にガリガリ勉強させてはいなかったのですが、子どもが自主的に勉強し、スポーツもしていました。
それを、友達から「何でお宅は子どもが主体的に自分で目標を決めて色々やっているの?」と質問を受けて、回答するお茶会から最初スタートして、それが他の人からも聞いてみたいという感じで膨らんで、講座になっていきました。
岩田さん
出口先生
それで会社をお作りになり、本も出されて教育委員会や小学校から講演依頼も入っているのですよね。
本当にありがたいです。受講して子育てが楽しくなったよとか、子どもがぐんぐん成長していくよみたいなことを言っていただいて、営業は全然してないのですけれども、そういった口コミで講演の依頼いただいているのだと思います。
岩田さん
出口先生
口コミから始まって3年で色々なところから講演依頼が来るということは、岩田さんのノウハウやメソッドでお子さんがいい形で育っているということですね。
そうですね。子育ての「子」は子どもの子でもありますが、子どもを育てるというより、私たちは「己(おのれ)育て」だと、その「こ」なんですよね。親自身がどういう風に心を整えるのか、どういう風に家庭環境を設定するかを、1回立ち止まって考える機会提供のようなことを行っています。そうすると子育てが楽しくなって、子供が賢くなる、といった副次的な効果があらわれるようになります。
岩田さん
出口先生
お話を聞いていると、私がやっていることに非常に近いです。勉強は、詰め込み教育といった押し付けるものじゃなくて、子どもが自ら学ぶ、そういった環境を作ってあげるということが重要でだと考えています。
そうですね。うちの肝となるところは「学び体質」にするというところです。子どもが学びたいという体質に育てるというところを大切にしています。偏差値とか受験教育ではなくて学び体質に育てた結果、受験も突破できるようになるということなのです。
岩田さん
出口先生
これは世界的な傾向で、スタンフォード大学の附属高校の星校長先生のお話なのですが、スタンフォードでは教育という言葉は使わないそうです。教育というのは、先生が答えを持っていて、それを教えて育てる。でもそうではなく、「学育」つまり、子どもが自ら学んで育つのだと。だから押し付ける教育をしている日本は遅れているのです。
だから私は、世界的も最先端のことを行っています。幼児のうちの学ぶ一番の目的は何かといったら、一つは脳を育てること。まだ脳は完成していませんからね。
もう一つが、学びの楽しさを教えて生涯学べる子どもにするということ。そういう意味では同じ考えで岩田さんはやられているなと思いました。
また、私の教室でも子供を通して親も学びます。親が学ばななければいけないと考えています。そういった共通点があるなと思いました。
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次回(12/8)はVol.2として、多くの情報から子どもに関する情報を親が振り回されずに判断する重要性とそのコツについてお話いただいています。こちらもぜひご覧ください!
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◇岩田かおりプロフィール ◇
(株)ママプロジェクトJapan代表取締役 ◇子ども教育アドバイザー ◇著書「天才ノート」を始めよう!
第一子、第二子をお受験塾に入れずに都内の国立小学校に合格させた経験より、幼児教室講師、そろばん教室運営として教育業界にて勤務。2013年に前進である「salon de edutainment〜勉強好きな子どもの育て方」をスタート。2015年よりどんなお母さんでも再現できるように体系化した「かおりメソッド」講座開講。
■岩田かおりさんのHPはこちらhttps://kaorimethod.com/