「漢字が読める=意味が分かる」と幼児期でも読解力が身につく
漢字が読めるようになると子どもの脳に何が起こってくるのか。
まず漢字に目がいくようになり、言葉に興味を持つようになります。町を歩いていても、色々な漢字が目に飛び込んできて「お父さん、あれ何ていうの?」と尋ねたり、あるいは「僕知ってるよ!」と話してくれりするようにないります。つまり、読めたら意味が分かるのです。
食事中でも、色々な野菜や果物、あるいは肉や魚も興味を持って漢字を読むようになっていくのです。だからどんどん言葉が入ってきて、幼児期から言葉に目が行く。これはとても大事なのです。
言葉を使って、子どもたちは考えたりコミュニケーションを取ります。さらに出口式では同時の論理を学んでいきます。例えば犬・猫という漢字カードを見せます。これを抽象化すると、どれになるかな、ということを考えさせて「動物」というカードを子どもたちに選ばせます。そうすると漢字を読めるようになるだけでなく、それを使って頭の中で論理的に物事を整理することができます。
教室ではプリントで具体抽象、あるいは対立関係というものを徹底的にやります。それと同時に漢字の入った文章を読む読解もやっていきます。
幼児期に小学4年生の配当漢字が読めると、4年生レベルの文章を読むことができるのです。しかし、漢字が読めないといつまでたっても、お母さんの読み聞かせから先に行かない、自分で読もうと思わないのです。
さらに、もっとよいことがあります。
例えば以下の文を平仮名で書いた文章を子供たちに読ませようとします。
「来週の日曜日に私はお父さんとディズニーランドに遊びに行くつもりです。」
全部ひらがなで書くと幼児は読めないのです。なぜ読めないのかと言ったら、どこで切ってよいか分からないからです。どこで切るかという、文節の概念はとても大事なことです。
ところが漢字を読めるようになると、「私は」と言ったならば、「私」の意味がすぐわかる。そうすると、脳は主語の「私は」をすっと頭に入れることができる。目的語をすっと頭に入れることができる。自然と付属語の助動詞・助詞に目が行く。それは漢字の意味がわかっているからなのです。そして文節の概念ができ上がってくるのです。