コラム

幼児の時に漢字を学ぶと頭がよくなる!~「出口式」漢字教育の秘密  第2回 6歳までに脳の80%が完成する!残り20%はいったい何か?
論理
出口式
幼児教育
語彙力

出口式では、幼児から漢字を学習しています。第1回に続き、幼児期の漢字学習について出口式の独自の考え方をご紹介します!今回は第2回目(最終回)となります!!

「漢字が読める=意味が分かる」と幼児期でも読解力が身につく

images漢字が読めるようになると子どもの脳に何が起こってくるのか。
まず漢字に目がいくようになり、言葉に興味を持つようになります。町を歩いていても、色々な漢字が目に飛び込んできて「お父さん、あれ何ていうの?」と尋ねたり、あるいは「僕知ってるよ!」と話してくれりするようにないります。つまり、読めたら意味が分かるのです。

食事中でも、色々な野菜や果物、あるいは肉や魚も興味を持って漢字を読むようになっていくのです。だからどんどん言葉が入ってきて、幼児期から言葉に目が行く。これはとても大事なのです。

言葉を使って、子どもたちは考えたりコミュニケーションを取ります。さらに出口式では同時の論理を学んでいきます。例えば犬・猫という漢字カードを見せます。これを抽象化すると、どれになるかな、ということを考えさせて「動物」というカードを子どもたちに選ばせます。そうすると漢字を読めるようになるだけでなく、それを使って頭の中で論理的に物事を整理することができます。
教室ではプリントで具体抽象、あるいは対立関係というものを徹底的にやります。それと同時に漢字の入った文章を読む読解もやっていきます。

幼児期に小学4年生の配当漢字が読めると、4年生レベルの文章を読むことができるのです。しかし、漢字が読めないといつまでたっても、お母さんの読み聞かせから先に行かない、自分で読もうと思わないのです。


さらに、もっとよいことがあります。
例えば以下の文を平仮名で書いた文章を子供たちに読ませようとします。
「来週の日曜日に私はお父さんとディズニーランドに遊びに行くつもりです。」
全部ひらがなで書くと幼児は読めないのです。なぜ読めないのかと言ったら、どこで切ってよいか分からないからです。どこで切るかという、文節の概念はとても大事なことです。

ところが漢字を読めるようになると、「私は」と言ったならば、「私」の意味がすぐわかる。そうすると、脳は主語の「私は」をすっと頭に入れることができる。目的語をすっと頭に入れることができる。自然と付属語の助動詞・助詞に目が行く。それは漢字の意味がわかっているからなのです。そして文節の概念ができ上がってくるのです。

6歳までに80%の脳が完成する、残り20%は?

最後に、なぜ幼児期に小学校4年生までの配当漢字が必要なのか、あるいはなぜ6歳までに脳の80%が出来上がるのか。残り20%はいったい何だというような疑問があったと思います。残り20%は何かといったならば、例えば漢字カードで「罪」という漢字が登場したとします。では、漢字カード「罪」の裏はどんな写真、どんなイラストを作りますかといったならば作れないのです。
「罪」も「愛」もそうです。この愛っていう言葉は子どもたちに、愛の具体例を考えさせます。例えば、犬猫をかわいがっているとか、お母さんが赤ちゃんを抱っこしているとか、でもそれは愛ではない。それをたくさん並べることによって、だんだん共通の概念ができてきて、人の中に愛という抽象概念ができてきます。
そして、愛という言葉によって、自分の心の中の整理をしたり、あるいは人の中にも自分と同じ愛というものがあると気が付いて、そこで言葉を通して人とつながっていくのです。
つまり、こういった抽象概念というのは、幼児期はまだ理解できないから、小学校4年から漢字を使ってやっていくのです。そこで残りの20%の脳が完成していきます。勉強、学問というのは、まさに抽象的な操作ができるかということが一番大きなポイントなのです。

最後に

出口式は早めに漢字を読ませることによって全て前倒しですすめています。小学校から出口式を始める場合は、比較的短い時間に4年生までの配当漢字を読めるようにして、小学校2年3年から抽象概念を入れていくようにし、大体2学年前倒しして学んでいくことで、脳がどんどん発達していきます。

このように漢字に関して出口式では独自の考え方を持っています。ぜひご参考にしていただければと思います。

引用:出口汪の学びチャンネル


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