コラム

難しい言葉に出会ったとき、君はどうする?
出口式
論理
思考力

新学年が始まり、教科書に登場する言葉の難しさに戸惑う時期。このコラムでは、難解な語彙にどう向き合い、理解を深めていくかを論理的に解説します。知らない言葉に出会ったときの“考える力”や“具体と抽象の往復”を通して、読解力・類推力・論理力をどう鍛えていけるかのヒントが満載。辞書を引く前に“考えるクセ”をつけたいあなたにこそ読んでほしい一編です。

新学年を迎えたみなさんへ

新学期が始まって、少しずつ新しい環境にも慣れてきた頃ではないでしょうか。
新しいクラスにも友だちにも慣れて、学校生活のリズムがようやく整ってきた…そんな時期ですね。

でも一方で、「最近、教科書の言葉が難しくて読みづらい」と感じ始めている人もいるかもしれません。
学年が上がるにつれて出会う言葉も少しずつ抽象的になり、戸惑うのは自然なことです。

このコラムでは、そんな“ことばの壁”をどう乗り越えるか、そのヒントをお届けします!

意味を推測する力

知らない言葉に出会ったとき、つい辞書に頼りたくなるもの。しかし、すぐに調べる癖は、長期記憶として残りにくいのです。

そこで活躍するのが、「推測力」。
知っている漢字や文脈から意味を類推し、自らの仮説を立ててみましょう。

例:
教科書に見慣れない熟語が登場した場合、まずは意味を構成する単語や文脈から考察してみてください。
自ら考えた意味と調べて得た意味を照合することで、記憶の定着は飛躍的に高まります。
この繰り返しによって、推論の精度と読解の柔軟性が磨かれていきます。

具体化する力

言葉の意味は分かっても、ピンとこない…。それは「イメージ」が伴っていないからです。

そんなときは、その言葉の具体例をいくつか挙げることで、イメージを補強していきましょう。

例:
「猛禽類」という言葉に出会ったとき、すぐに「ワシ」「タカ」といった例を考え、写真や映像で観察します。
共通点を考察することで、「鋭い爪とくちばしを持つ強い鳥たち」というイメージが形づくられます。
こうして得られた像が、抽象語と具体の対応関係を築く訓練になります。

論理力・読解力・類推力を育てる

学年が上がるほどに、言葉は抽象度が増していきます。
だからこそ、「わからない=すぐ調べる」ではなく、思考のステップを踏んで理解する姿勢が、これからの学習において鍵となります。

ぜひ、
・文脈から意味を推測する力(類推力)
・言葉のイメージを具体化する力(抽象⇄具体の往復)
・理解を筋道立てて構築する力(論理力)

この3つの力を意識的に伸ばしていきましょう。

難しい言葉こそ、論理的に考えるチャンスです。
「考えるクセ」を大切にしながら、一歩ずつ力をつけていきましょう。

出口式論理アカデミーは、「ことばと思考」を鍛える専門機関です。
日本を代表する論理教育の第一人者・出口汪が確立した「論理のメソッド」に基づき、
小学生から高校生、さらには大学入試や社会人教養に至るまで、幅広い層に対応した指導を行っています。

難しい言葉を読み解く力。
考える力を言葉にする力。
そして、自分の意見を他者に伝える力。

これらすべては、論理という土台の上に育まれます。

「読める」「考えられる」「伝えられる」自分をつくるために、
論理の力を、本気で身につけてみませんか?

👉 詳しくは 出口式論理アカデミー公式サイト をご覧ください!

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