コラム

9つの論理メソッド ~①主語と述語~
論理
思考力
言語
読解力
要点
メソッド

このメソッドは論理のとても大切な9つの点を簡単に分かりやすく説明したものです。
論理とはどういうものかということを理解いただけると思いますので、ぜひ見ていただきたいです!

9つの論理メソッド

出口式では、「9つの論理メソッド」を通して、論理的思考力の育成に取り組んでいます。
国語や理科、社会などの様々な教科との対応を意識した構成になっていますので、最低これだけは知っておいて欲しい!そして身につけていただきたいです!
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主語と述語の重要性

今回は、まず「主語と述語」のメソッドについてお話します。

文章の内容整理は主語と述語

多くの人は、文章を読む際に、1つの文でも漠然と捉えがちです。文章が複雑になればなるほど、内容を十分に理解するのが難しくなってしまいます。
しかし、現代文や英語、漢文の学習においては、1文ずつ丁寧に「これが主語」「これが動詞」と分析していくことが重要なのです。

実は、主語と述語を捉えることは、文章の内容を整理する上で、最初の一歩となります。文章の要点を掴むためには、まずはこの主語と述語を押さえる必要があります。そして、主語と述語のほかに、目的語の存在も意識する必要があります。

長い文章や複雑な文章でも、主語と述語さえ捉えられれば、その文章の大まかな内容を確実に読み取ることができるのです。英語の文法でおなじみのSV(主語-動詞)やSVO(主語-動詞-目的語)も、まさにこの主語と述語の構造を表しているものです。

重要なのは、この主語-述語-(目的語)の構造こそが、文章の核心部分だということです。その周りに修飾語や不定詞、関係詞などが付随しているに過ぎません。この核心部分を的確に捉えることができれば、文章の内容を論理的に理解することができるのです。

文を実際に分析してみましょう

実際に簡単 な例文を見ていきましょう。
主語と述語を抜き出して例に習って主語述語の順に書きなさいという問題です。
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文章を分析する際、どこから始めるべきでしょうか。多くの人は主語から始めがちですが、実は述語から始めるのが正解です。


◆問題1
まず述語の「あります」に着目し、それに対応する主語が「木が」であることがわかります。

他の例文を見ても同じことが言えます。

◆問題2
この問題も同様で、述語の「鳴りだした」に着目し、主語が「鳩時計が」であることがわかります。「ふいに 鳴りだした」「かわいらしい 音色で 鳴りだした」は鳴りだしたを飾っている言葉であり「壁掛けの」は鳩時計を飾っている言葉で、この文の要点は「鳩時計が鳴りだした」となります。

◆問題3
述語は 「残るだろう」。では何が残るのか?それは「友情は」残るだろう。この場合、 主語と述語は「友情は残るだろう」。けれども、これだけだと文がよくわからないので、目的語があるのです。それが「心に」。「友情は心に残るだろう」と文をまとめます。

◆問題4
述語は「来る」、誰が来るのか?「友だちが」来るのですよ。「明日の」とか「午後」とか「私の家に」とか「遊びに」というのは飾りに過ぎません。

◆問題5
「すごいなあ あんなむずかしい 曲を 演奏した 弟は。」
この文は倒置されており、述語は「すごいなあ」です。通常、述語は文末に来るのですが、ここでは先頭に来ています。
そして、誰が「すごいなあ」と言っているのかを考えると、それが主語の「弟は」ということがわかります。つまり、この文の核心は「弟は演奏した」なのです。


文章の要点は主語と述語にあり、その関係性を的確に捉えることが大切なのです。その上で、目的語や修飾語といった飾りの部分を捉えていくのが効果的な文章理解につながります。
このように、主語と述語を軸に文章を分析していくスキルを身につけることで、複雑な文章の理解も格段に深まるはずです。

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引用:出口汪の学びチャンネル

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