コラム

幼児期にこそ「脳」を育てる教育を ~親の言葉が、子どもの未来をつくる~
image
出口 汪
出口式
幼児教育

近年、脳科学の発達によって、子どもの脳は6歳までにおよそ80%が完成するといわれています。つまり、小学校入学前の時期こそ、人間の「考える力」「感じる力」「想像する力」の土台をつくる、極めて重要な時期なのです。

動物が生まれてすぐに自立できるように進化してきた一方で、人間は長い時間をかけて脳を発達させていきます。1歳でようやく立ち上がり、言葉を覚え、他者と関わりながら思考を育てていく。この時間の長さこそが、人間の知性を支える大切な“余白”なのです。

幼児教育=親の教育

「幼児教育とは、親の教育である」
子どもは、親の言葉を通して世界を知り、感情や価値観を学び取ります。
6歳までに脳の大部分が形成されるということは、親の語りかけや日常の会話が、そのまま脳の構造を形づくっていくということでもあります。

この時期に大切なのは、知識の詰め込みではなく、言葉と想像力を育むこと
たとえば絵本や物語を通じて、現実には存在しない世界を想像する力を伸ばすことが、後の論理的思考や創造性の礎になります。

想像力を育てる読み聞かせの力

「子どもに絵本をたくさん読んであげてほしい」
アインシュタインも幼児教育について語った中で、「早期の語学教育よりも、想像力を育てることが大切だ」と述べています。

つまり、早く英語を覚えることよりも、日本語で深く考え、心で感じ、世界をイメージできる力を育てることが何より重要なのです。

知識を詰め込むよりも、核となる言葉を大切にし、子ども自身が考え始めるきっかけを与える。
それが本来の学びの姿です。

「教える」から「自ら育つ」へ

「出口式」では、子どもが自ら考え、発見し、仲間と共有する学びを重視しています。
そこでは先生が一方的に教えるのではなく、子どもが「学びたい」「知りたい」という気持ちをもとに、自らの脳を育てていくことを目指しています。

また、週に一度の授業だけではなく、家庭での学びや親の関わり方も大切にしています。
親も一緒に学び、子どもとともに成長する――
これこそが、出口式教育の根幹にある考え方なのです。

未来を生き抜く子どもたちへ

AIやロボットが急速に進化するこれからの時代。
必要とされるのは、マニュアル的な知識ではなく、新しい価値を創造できる力です。

その力の芽は、幼いころに育まれる「想像力」と「言葉の力」から生まれます。
親が子どもと向き合い、語りかけ、共に考える時間を大切にすることで、子どもたちは自分の脳を自ら育てる力を身につけていきます。

幼児教育とは、まさに未来をつくる教育なのです。

関連する記事

人気の記事