出口式読解法:物語文を論理的に読む3つのポイント
物語文を正確に読み解くために、次の3つのポイントを意識してみましょう。この方法は、小学生から大学受験レベルまで使える再現性の高い読み方です。
1. セリフに注目しよう!
登場人物の感情を読み取るために、まず大事なのが「セリフ」です。物語文の中では登場人物の発言が頻繁に出てきますよね。このセリフには、その人物の気持ちがたっぷり詰まっています。
次の文章を見てみましょう。
「わーい!ぼくの大好きなプリンが、20円引きで売られているよ!」と、鈴木くんが叫びました。
この文章では、「わーい!」というセリフから、鈴木くんの「嬉しい気持ち」が伝わりますね。ただ読むだけでなく、「セリフの前後」から発言者の気持ちを考える習慣をつけることで、読解の精度がぐっと上がります
2. 登場人物の動きに注目しよう!
次に重要なのは「動き」です。動きには、その登場人物の気持ちが表れることが多いです。
「プリンを20円引きで購入した鈴木くんは、スキップをしながら、おうちへ帰りました。」
ここでは「スキップ」という動作がポイントです。この動きから、鈴木くんがとても嬉しい気持ちであることが伝わりますね。このように、動作をヒントに気持ちを考えると、物語がより生き生きと感じられるはずです。
3. 情景描写を読み取ろう!
最後に注目してほしいのが「情景描写」です。情景描写には、登場人物の心情を暗示する重要なヒントが隠されています。
「鈴木くんは、いつものようにプリンを買いにお店へ行きましたが、売り切れていました。雨がたくさん降る中、彼は下を向きながら、おうちへ帰りました。」
ここでは、「雨が降る」という情景が登場人物の気持ちを象徴しています。雨という要素から、鈴木くんの落ち込んだ気持ちが伝わってきますね。情景描写に注意することで、登場人物の心の中をより深く理解することができます。