コラム

9つの論理メソッド ~④文と文の論理的な関係~
論理
読解力
言葉
文脈
メソッド

このメソッドは論理のとても大切な9つの点を簡単に分かりやすく説明したものです。
論理とはどういうものかということを理解いただけると思います。今回は4つ目の「文と文の論理的な関係」についてご説明いたします!

images

文章の骨格を支える「接続語」と「指示語」

1個の文が論理的にできているとことが分かれば、その文と文に論理的な関係があると分かってきます。それを示す言葉が接続語と指示語です。
接続語は、文と文を論理的に結びつける役割を担います。例えば、「しかし」「だから」「そして」といった言葉は、それぞれの文の関係性を示すことで、文章全体の論理的な流れを明確にします。

一方、指示語は、前の文で述べられた内容を指し示す言葉です。「この」「それ」など、一見単純な言葉に見えますが、これらが適切に用いられることで、文章に一貫性と理解しやすさを与えます。
この2つの使い方を身につつけることによって論理的、客観的に問題を解くことができるようになります。

「なんとなく」から卒業! 接続詞と指示語で文章の論理を解き明かせ!

「接続詞の問題は、なんとなく選択肢から選んで…」

多くの人が抱く、このモヤモヤとした感覚。実は、接続詞は単なる「なんとなく」で選んで良いものではありません。
接続詞は、文と文の論理的な関係を示す重要な役割を担っています。まるで、文章全体の骨組みを支える柱のようなものなのです。
「しかし」「だから」「そして」…これらの言葉は、単に文をつなぐだけでなく、それぞれの文がどのような関係にあるのかを明確に示しています。
つまり、接続詞を正しく理解することで、文章全体の論理的な流れを正確に把握できるのです。

そしてもう一つ、忘れてはいけないのが「指示語」です。
「指示語」は、前の文で述べられた内容を指し示す言葉です。「この」「それ」など、一見単純な言葉に見えますが、これらが適切に用いられることで、文章に一貫性と理解しやすさを与えます。

問題を解いてみましょう

images

ここで言っているのは「旅先で出会った人の約束は当てにならない」ということ。普段の日常生活では親切な行為を受けたら人は後々まで憶えていてお返しをしなきゃと思うのです。この日常生活と旅先が対立関係です。日常生活の中では親切は憶えていてお返ししようとする、でも旅先で受けた親切はそうではないという文章ですね 。

さあ問題を解いていきます。
「そうした人とはどんな人か」と言ったら指示内容とイコールの関係ですね。
指示語というのは直前から検討します。ところが選択肢は完結な表現を変えています。

「日常生活のなかで出会った親切な好意であるならば、後々まで憶えていて、けっこうマメにお返しをしたりする」が該当の箇所になります。この要点をつかまえた選択肢は・・・答えは「イ」になります。

「なんとなく」で解く時代は終わりです。接続詞と指示語を武器に、文章の奥深さを探求しましょう!

出口汪が直接指導するセミナーを開催いたします。

・セミナーの詳細はこちら!


また、今後のセミナーの開催情報は決まり次第、論理アカデミーやYoutubeに概要欄に告知してきますので、ぜひチェックしてください!

引用:出口汪の学びチャンネル

関連する記事

人気の記事