コラム

9つの論理メソッド ~②言葉のつながり~
論理
思考力
言語
読解力
文脈
メソッド

このメソッドは論理のとても大切な9つの点を簡単に分かりやすく説明したものです。
論理とはどういうものかということを理解いただけると思います。今回は2つ目の「言葉のつながり」についてご説明いたします!

9つの論理メソッド

出口式では、「9つの論理メソッド」を通して、論理的思考力の育成に取り組んでいます。
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皆さんは、文章を読む時、言葉がどのようにつながっているか意識していますか?単に単語を羅列して読んでいるだけでは、文章の真意を理解することは難しいかもしれません。
同じ言葉でも書き手や読み手によって異なる解釈がなされることがあります。しかし、言葉のつながりを理解することで、論理的な思考力や国語力を大きく伸ばすことができるのです。

言葉のつながりが開く、文章理解の扉

ことばのつながりとは何か?

一見抽象的なこの言葉は、実は文章理解の核心を突く重要な概念です。言葉は単独で存在するのではなく、他の言葉と密接に結びつき、意味を形成していくのです。

例えば、「主語と述語」「目的語と述語」といった関係性を考えてみましょう。
これらの言葉は互いに「つながっている」からこそ、明確な意味を持つのです。まるで、糸で繋がれた球のように、言葉同士が互いに影響し合い、文脈の中で一つの意味を奏でるのです。

では、「言葉のつながり」を意識することで何が変わるのでしょうか?それは、文章の解釈における曖昧さを減らし、より正確な理解へと導く力となるのです。

文脈から言葉の意味が決まる

現代文の学習において、特に難しいとされるのが言葉の多義性です。同じ言葉でも、文脈によって様々な意味を持つため、解釈に迷ってしまうことがあります。しかし、言葉のつながりを意識することで、この曖昧さを解消できるのです。それを私は「文脈力」と呼んでいます。

文章の中の言葉は、まるで糸で繋がれた球のように、前後の文脈によって引っ張られ、一つの意味に定まるのです。つまり、文章全体を一つのネットワークとして捉え、言葉の繋がりを意識することで、正確な解釈へとたどり着くことができるのです。

この「言葉のつながり」を意識した読解は、単に文章を理解するだけでなく、文章の論理構造を把握し、作者の意図を読み取るための重要な鍵となります。
言葉のつながりを意識することで、文章を読み解く力は飛躍的に向上します。それは、単に試験の点数を上げるだけでなく、あらゆる文章を深く理解し、豊かな表現を獲得するための基礎となるでしょう。

言葉のつながりで、文章を解く

では、問題を実際にやってみましょう。
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◆問題1
主語の「猿が」と述語の「遊んでいる」が結びつくことで、初めて意味が成立するのです。
「動物園では」「遊んでいる」。 「たくさんの」「サルが」「遊んでいる」。 「楽しそうに」「遊んでいる」。動物園にいるたくさんの猿が楽しそうに遊んでいる様子が目に浮かびませんか?

◆問題2
「僕は」「祈る」とつながりますね。「兄の」「行動が」もつながります。「行動が」「正しい」、「正しいことを」「祈る」と文脈で繋がっていることが分かります。

◆問題3
「思う」ということは、実は私が思うこと。この文章は「私は」は省略されています。
「合格すると」「思う」でつながり、「きっと」「合格する」、「いずれ」「合格する」とつながります。という文では、実は「私は」という主語が省略されています。
「鈴木君は」「合格すると」「思う」とつながります。少し複雑ですが、どのことばがどのことなにつながるかが分かれば文脈を理解することができます。


このように、言葉のつながりを意識することで、文章の解釈は格段に深まります。

例えば、空欄補充問題では、前後の文脈から適切な言葉を推測することができます。
古文や英文を読む際にも、言葉のつながりを意識することで、時代背景や文法規則を理解し、正確な意味を把握することができます。

言葉のつながりは、単なる文法的な知識ではありません。文章を読み解き、作者の意図を理解するための、まさに「秘策」と言えるでしょう。
さあ、今日から文章を読む際に、言葉のつながりを意識してみてください。新たな発見と理解が、あなたを待っています!

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引用:出口汪の学びチャンネル

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