「要点」を手に入れる論理学習はこれからの時代にとても重要です。文章を一文ずつ論理的に読むことで、主要な情報を把握することができる。その要点を使いこなし、明確な伝達力・文章構成力が身につくのです。
「何が言いたいの?」と言われたことはありませんか。
みなさんは、仕事やプライベートで「結局、何が言いたいの?」と言われたことはありませんか。
当の本人は、自分の考えを丁寧に相手に伝えたつもりですが、なかなか相手は理解してくれません。この現象の原因は、「飾り」の言葉を多く使っているからです。「飾り」の言葉は、具体的に説明するのには有効ですが、相手に自分の意見をピンポイントで伝えるときは、無用な言葉になることがあります。そのため、相手に的確に自分の意見を伝える際は、「要点」の言葉を意識的に使用することが大切になります。
出口式論理アカデミーでは、論理的に文章を読解することを重要なゴールとしています。そのゴールを達成するために、まず、文章を構成する一文を論理的に読解するところからスタートします。一文は、大切な言葉である「要点」と、修飾語である「飾り」で成り立っています。「要点」とは、主語と述語、目的語であり、特に述語に強調したいポイントがきます。一方、「飾り」は、その「要点」を詳しく説明するための言葉です。
例文で「要点」を見つけてみましょう。
「勉強もスポーツも出来る、韓流アイドルのような顔立ちのビッキーは、いとこからもらった大切な財布を池の中に落としてしまった。」 ここで「要点」は、「ビッキーは、財布を落としてしまった。」です。「要点」を見つける際は、まず述語から見つけます。なぜなら、一文の最後にあるだけでなく、基本的にどの一文にも必ず述語があるからです。次に主語を「ビッキーは」、目的語を「財布を」と特定します。
このように一文の「要点」を捉えることができれば、文章全体の要旨や筆者の主張が理解できるようになります。
「要点」の重要性
では、なぜ「要点」を掴むことが重要なのでしょうか。
大学入試の国語の問題では、登場人物の心情や情景描写などから要旨を把握する問題が多数出題されます。しかし、要旨を掴むためには、文章を構成する一文一文の「要点」を正しくつかむ力が必要不可欠です。 また、日常の様々な場面でも、「要点」を見逃すと、相手の意図が理解できず、コミュニケーションのトラブルに発展してしまうのです。
論理的な文章理解力を身につけるためには、まず一文の構造を把握し、「要点」を見抜く力が不可欠だと考えています。 一文の「要点」がわかれば、段落や文章全体の論理展開も把握しやすくなります。つまり、一文の「要点」を手に入れることで、読解力、思考力、表現力の基礎が身につくのです。
表現力の向上
さらに、一文の「要点」を意識的に使いこなすことで、自身の文章表現力も向上します。相手に的確に自分の考えを伝えるためには、「飾り」ではなく「要点」を意識的に使うことが重要です。 出口式論理アカデミーでは、一文の論理構造を理解し、「要点」を見抜く学習を通じて、国語力の土台を養成しています。それにより、大学入試の国語問題はもちろん、日常のコミュニケーションにおいても、自分の意見を明確に伝えられるようになります。
文章作成の力
また、「要点」を意識することで、文章作成の力も身につきます。
論述問題や小論文対策では、「要点」を明確に示しながら論理的に展開することが求められます。出口式論理アカデミーの学習で培った「要点」を意識した文章構成力は、入試対策はもちろん、これからの学習・仕事でも大いに役立つでしょう。